CentOS5(RHEL5)系の BIND 9.3 と CentOS6(RHEL6)系の BIND 9.7 以上ではインストールファイル構成、動作する時のディレクトリ構成から chroot の動作の仕様が全然違います。
今まで BIND 9.3 に慣れていて、同じつもりで初期設定しようとしたら戸惑います。
CentOS6系の初期状態から運用していて yum update であるとき変わってしまって動かなくなったらしばし呆然とするでしょう。
ここに違いをメモしておきます。
■ BIND 9.3.x
(1) インストール
# yum install bind bind-chroot
# yum install caching-nameserver
(2) ファイル構成の確認
こうなっています。
/etc/named.conf <<< /var/named/chroot/etc/ からシンボリックリンク
/etc/named.caching-nameserver.conf <<< /var/named/chroot/etc/ からシンボリックリンク
/etc/named.rfc1912.zones <<< /var/named/chroot/etc/ からシンボリックリンク
/var/named/named.ca <<< /var/named/chroot/var/named/ からシンボリックリンク
/var/named/xxxxxxxxx.zone <<< /var/named/chroot/var/named/ からシンボリックリンク
/var/named/chroot/etc/named.conf (新規作成、/etc/named.conf へシンボリックリンク)
/var/named/chroot/etc/named.caching-nameserver.conf >>> /etc/ へシンボリックリンク
/var/named/chroot/etc/named.rfc1912.zones >>> /etc/ へシンボリックリンク
/var/named/chroot/var/named/named.ca >>> /var/named/ へシンボリックリンク
/var/named/chroot/var/named/xxxxxxxxx.zone >>> /var/named/ へシンボリックリンク
※BIND 9.7 はシンボリックリンクではなく、モジュール起動時にマウントする仕様に変わっています。
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